振動試験受託 Vibration Test
自動車関連受託振動試験 - HEV用車載リアクトル
HEV用車載リアクトルを振動試験する際に、3軸同時振動試験と単軸振動試験で供試体の特定箇所のオーバーオール実効加速度がどのように変化するかを確認する目的で、試験を実施した。
試験供試体
名称 | HEV用車載リアクトル |
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質量 | 約30kg |
寸法 | 縦640mm × 横480mm |
外観 | 開示不可 |
振動試験機仕様
名称・型式 | 国際計測器製高周波3軸同時振動試験機 EDS-30MO-3 |
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加振周波数 | 3〜2000Hz |
振動台寸法 | 500mm×500mm |
加振力 | 正弦波30kN、ランダム24kNrms |
試験条件
振動モード | 3軸同時ランダム加振、 及びZ軸単軸ランダム加振 |
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周波数 | 5~1997Hz |
実効加速度 | X軸33m/s^2rms Y軸44m/s^2rms Z軸64m/s^2rms |
試験プロファイル | 図2参照(ランダム波は実車相当) |
試験状況 | 図1参照 |
受託試験結果
HEV用車載リアクトルの2つの特定箇所(POS-1、及びPOS-2)に加速度センサーを取付けて、3軸同時振動試験の際と、Z軸単軸振動試験時のオーバーオール実効加速度を比較した。 (図3,4グラフ参照)
RMS | 単軸 | 3軸同時 | 倍率 |
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POS-1(オレンジ) | 46.6G | 64.4G | 約1.3倍 |
POS-2(グリーン) | 64.8G | 80.0G | 約1.3倍 |
上記のように、オーバーオール加速度は明らかに3軸同時振動試験時の方が高く、供試体の特定した2つの計測点において、単軸振動の時より大きな加速度値が加わっていることが実証できた。