振動試験機製品 Vibration Tester
電気サーボモータ式 大型三次元振動台

国際計測器の大型振動台
国際計測器の大型振動台は、アクチュエータにACサーボモータを搭載した振動台です。水平2軸で各12基、垂直軸に16基、合計約40基のサーボモーターを並列配置し、独自の同期制御ロジックにより、水平2軸、垂直軸のそれぞれの軸を同期運転させます。サーボモーターには最新の超低慣性モーターを採用し、デジタル高速演算により、あらゆる地震動を正確に再現します。
主な適用事例と耐震規格
国際計測器の大型振動台の適用事例は必要とされる耐震シミュレーションの全てを満足できるよう多岐に亘ります。 気象庁、防災技術研究所から一般公開されている時刻歴加速度波形をターゲット波形とした耐震シミュレーション、また原子力設備や建物、通信設備等の耐震評価を行うSRS応答波に基づく人工地震波をターゲット波形とした耐震シミュレーション、さらに地震もしくは爆発現象等によって発生する短時間のパルス的な力または周期的な力に遭遇する可能性がある電子部品、電気機器に適用するサインビート波試験等があります。
時刻歴加速度波形による地震シミュレーション
兵庫県南部地震、東北地方太平洋沖地震、新潟県中越沖地震
人工地震波による耐震試験(耐震安全性)
NTT耐震規格、NEBS(GR-83-CORE)
主な適用可能試験規格
- JIS C 6011-2 電子装置用きょう体の試験方法
- JIS C 60068-3-3 環境試験方法-電気・電子-機器の耐震試験方法の指針
- JIS C 60068-2-57 環境試験方法―電気・電子―時刻歴及びサインビート振動試験方法
- JIS C 60068-2-59 環境試験方法-電気・電子-サインビート振動試験方法
- JIS C 60068-2-81 環境試験方法-電気・電子-衝撃応答スペクトル合成による衝撃試験方法
- EN規格
- IEC 耐震振動試験規格
SDGsへの取組み・カーボンニュートラルの実現に向けて
国際計測器の大型振動台のアクチュエータは電気サーボモーターであるため消費電力を大幅に削減し、カーボンニュートラル社会の実現に向けて大きな貢献をします。サーボモーター式振動台が省エネルギーである理由には以下が上げられます。
- 試験機が稼働している時以外は電力を消費しない。
電気サーボモータ式試験機が電力を消費するのは実際に試験を稼働させている時だ けです。油圧式のように高圧の油圧生成ポンプを暖気運転するための始動時から運 転させ続ける必要はありません。このため油圧式に比べて消費電力は、大幅に低減することができます。 - 電力回生
電気サーボモータ式試験機のサーボモータ式アクチュエータは加速時は電力を消費 しますが、減速時は発電して回生電力を発生させます。回生電力は供給電源側へも どすことで消費電力を大幅に抑えることができます。 - メンテナンス費用の低減
油圧システムはサーボバルブ、作動油等を定期的に交換する必要がありますが、 サーボモーター式はグリスの給油の他に定期的に交換するものはありません。
主な特徴
- 省エネルギー
- 省スペース
- 低騒音
- ランニングコスト(維持管理)の削減

