振動試験機製品 Vibration Tester
動電式3軸振動試験機
- 用途
- 自動車 ECU/電子部品用3軸振動試験
- 航空宇宙 3軸振動試験

当社の独自技術である「特殊スライド機構」と「フローティング機構」の2つによりこれまで実現が困難であった2000Hzまでの高周波帯域の3軸同時振動試験が可能になりました。
航空宇宙機器用電子電気機器の振動試験には、2000Hzまでの周波数範囲が不可欠です。
従来の高周波振動試験機では単軸振動試験が主流でしたが、EV、HEVのモーター、インバーター、ECU、PCU等の電子部品の高い信頼性の確保には高周波3軸振動試験が必要不可欠です。3軸同時振動試験を実施する事で、実環境下で発生する複雑な振動の再現が試験室内で可能になりました。
低クロストーク、高い面分布性能を有したハイパフォーマンスモデルと一般モデルの選択が可能です。また各種環境槽の選択ができます。
特長
ハイパフォーマンス3軸同時振動試験システム
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動電式3軸振動試験機システム -
動電式3軸振動試験機 高剛性タイプ
ハイパフォーマンスを実現する5つの要素
①3軸同時加振3軸同時加振の重要性
EV,PHVなどの課題である連続巡航距離、環境配慮など様々な観点からも、より軽量で剛性の高い部品が求められています。単軸加振試験での不適切な試験ではなく、実車で起きている3軸での同時振動試験は、研究開発のスピードを高める事が出来ると共に、より効率的に適正な製品開発が可能となるとても重要な試験です。
②2000Hz2000Hz安定した3軸同時加振
2000Hzという高周波帯域の3軸同時加振を実現する為には、高い直動性と高い加振力伝達性能が必要不可欠です。EDS-Vシリーズには、第四世代極小サイズのボールベアリングを使った(当社が特許を取得)特殊スライドユニットを配し、高周波数帯域においても安定した3軸同時加振を実現しています。
③低クロストーク低クロストーク
ミクロン単位で推移する高周波数帯域での加振では、各軸間での干渉が制御性能に大きな影響を与え、クロストークの高いシステムでは制御不能で止まってしまう事象が現れます。EDS-Vシリーズはリニアモーションスライド、クロススライドユニットに加え、各軸にアイソレーションユニットを配し、各軸間の干渉を更に減衰させ、2000Hzまでの高周波数帯域においても、低いクロストークを保持しています。
④加振面上の均一性面上の均一性±3dBを実現
これまで試験機メーカーは多点制御などソフト上での対応により実際のテーブル上での均一性から目を背けてきました。しかし、ECU 基板など剛性の低く面の大きな部品にとって面上の均一性はとても重要です。不均一のシステムで加振をした場合、制御点以外では加速度にばらつきが起き、適正な加速度値が与えられていない状態での測定結果を元に開発を進めなければなりません。EDS-V シリーズでは世界の試験機メーカーが物理的に不可能と考えていた500mm 角テーブル四隅の面上の均一性を2000Hz迄3dB に抑えることに成功しました。これによりあらゆる次世代自動車部品の高周波数帯域での3 軸同時振動試験を可能にしました。
⑤PSDランダム実波再現実環境の再現
2000Hz までの3軸同時安定加振、低クロストーク、そして高い面上の均一性を持つEDS-Vは、あらゆるランダム波、実波を再現する事が可能になりました。また、恒温槽と組み合わせる事により、更に実環境に近い環境を作り出す事が可能となります。